生地が良いオリジナルTシャツの選び方!高級感や着心地を決定づけるポイントを解説

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オリジナルTシャツを作る時にはデザインだけでなく、プリントするTシャツの生地にこだわることも大切です。生地にこだわれば、高級感がアップし、Tシャツを長く愛用できます。では、生地の良いオリジナルTシャツは、どのようにして選べばいいのでしょうか。

本記事では、これからオリジナルTシャツを作りたい方のために、生地が良いオリジナルTシャツの選び方を紹介します。ポイントを押さえてTシャツを厳選し、市販のTシャツに負けない素敵なオリジナルTシャツを作りましょう。

オリジナルTシャツの生地にこだわる3つのメリット

オリジナルTシャツの生地にこだわる3つのメリット

オリジナルTシャツを作るとき、料金やプリントできる範囲に注目してしまいがちですが、同じくらいTシャツの生地も重要です。

素敵なデザインのオリジナルTシャツであっても、生地感がイマイチだと残念な印象になってしまうことも。せっかく作ったオリジナルTシャツを愛用できるように、生地にこだわり、実際に「着たい」と思えるオリジナルTシャツを作りましょう。

シルエットや風合が変わる

Tシャツに使用されている生地は、シルエットや風合に影響します。風合とは、生地の手触りや肌触りのことです。

同じサイズのTシャツであっても、シルエットによってスタイリッシュに見えたり、カジュアルに見えたり、印象は大きく変わります。風合によって生地のハリや厚み、しなやかさも変わってくるため、生地にこだわればより理想的なオリジナルTシャツが作れるでしょう。

ハリのある生地は、シルエットがきれいに出ます。光沢のある生地なら、高級感がアップして、上品に着こなすことができるでしょう。硬めの繊維を使った厚みのある生地を選べば、カジュアルスタイルにマッチするオリジナルTシャツが作れます。

機能性が上がり着心地が良くなる

どのような生地を選ぶかによって機能性も変わります。生地にこだわれば、Tシャツの機能性が上がり、快適に着こなすことができるでしょう。着用シーンを踏まえて、どのような機能性があればよいか考えてみましょう。

吸収性が高い生地なら、夏の普段使いで汗をかいても快適に過ごせます。通気性や速乾性に優れた生地は、スポーツシーンでの着用におすすめです。癖がつきにくい生地を選べば、洗濯してもシワになりにくく、お手入れが簡単になります。

耐久性が強く長持ちする

生地の質はTシャツの耐久性にも影響します。質の良い生地のTシャツを選べば、お気に入りのTシャツを長く愛用できるでしょう。

伸縮性が低い生地なら、洗濯を繰り返しても型崩れしづらく、シルエットが維持しやすいです。丈夫な生地なら破れにくいため、ハードに着回せます。

生地の良さを決定づけるポイント

生地の良さを決定づけるポイント

オリジナルTシャツは生地の良さにこだわることで、より魅力的なものになりますが、「そもそも良い生地とはどういうもの?」という疑問に思う方もいるのではないでしょうか。生地の良さを決定づけるのは、主に以下の3つのポイントです。

  • 素材
  • 厚さ
  • 作り方

また厳密には生地そのものではありませんが、使用されている糸の種類によっても生地の質は変わってきます。

デザインをプリントするTシャツを選ぶときは、商品詳細を見て、これらのポイントをしっかりチェックしましょう。生地の良さを決定づけるポイントについて、それぞれ詳しく説明していきます。

生地の素材の種類による違い

生地の素材の種類による違い

Tシャツの生地として代表的なのは、綿(コットン)とポリエステルです。それぞれ異なる特徴を持った生地ですが、どちらもプリントに適しているので人気があります。

生地は一つの素材で作られることもありますが、複数の素材を組み合わせて作ることもあります。これは混合素材・混紡素材と呼ばれ、それぞれの素材のメリットを活かした生地になります。例えば綿やポリエステルにシルクのような肌触りのレーヨンを混ぜて生地にすることで、光沢があり、高級感を感じられるTシャツになります。

綿・ポリエステル・レーヨンの特徴を、それぞれ見ていきましょう。

綿(コットン)

綿(コットン)は市販のTシャツやその他の衣類にもよく使われる定番の素材で、タオルやシーツにも使われています。多年草の「ワタ」という植物の種子から取れる繊維を原料とした天然素材です。

肌触りがよく、優しい素材なので、敏感肌の方やお子さんでも比較的安心して着用できます。Tシャツ一枚で着用しても、不快感が少ないでしょう。安全や環境に配慮されて生産されたワタを原料に作られたオーガニックコットンは、人間にも地球にも優しい素材として人気があります。

吸水性が高く、汗をしっかり吸ってくれるのも綿の特徴です。通気性と保温性にも優れているため、夏でもムレにくく爽やかな着心地を楽しめる一方で、肌寒い季節でも快適に着こなせます。耐久性も高く丈夫なので、長く愛用できるでしょう。

ただし吸水性が高いため、乾きづらいという特徴もあります。縮んだりシワになったりしやすいので、洗濯するときには注意が必要です。

ポリエステル

ポリエステルは石油由来の合成繊維で、スポーツシーンで着用するTシャツやパンツなどに多く使用される素材です。速乾性が高く汗をかいてもサラっとした着心地がキープできます。部活やサークルのチームTシャツとしてはもちろん、さまざまなアウトドアシーンで活躍するでしょう。

またツルツルとした肌触りでシワになりにくく、保管のしやすさも特徴です。

洗濯で縮んだり型崩れしたりすることも少なく、きれいなシルエットを保てます。石油由来の合成繊維のため、虫がつく心配もありません。高機能なポリエステルTシャツも多く、UVカット機能や消臭・抗菌機能を兼ね備えたものも人気です。

ただし吸水性は低いので、静電気を起こしやすいという特徴もあります。綿のTシャツと比べると肌触りが劣るため、敏感肌の方は合わないと感じることがあるかもしれません。

レーヨン

レーヨンは、木材パルプを原料とした天然由来の再生繊維です。シルクのような高級感や上品な光沢のある生地で、なめらかな肌触りが人気です。

通気性や吸湿性に優れていて、汗をかいても熱気がこもりにくく、快適な着心地を楽しめます。柔らかくドレープ性にも優れているので、美しいシルエットに仕上がるのも特徴です。

ただし水に弱く縮みやすいため、洗濯するときは注意しなければなりません。また、デリケートな素材のため、シワができやすいです。

レーヨンは、綿やポリエステルとの混合素材・混紡素材として使われることが多いです。コットン・ポリエステル・レーヨンの3素材で作られた生地は「トライブレンド」と呼ばれ、3つの素材のメリットを活かした生地として人気です。

生地の厚さ(オンス)による違い

市販されているTシャツにも、薄手のものから厚手のものまでさまざまな厚さの生地が使われています。生地の厚さの決め手になるのがオンスです。

オンスはヤード・ポンド法で重さを表す単位です。日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは重さを表す単位としてポンドが使われています。厳密には重さを表す単位ですが、重いほど生地が厚くなるため、服飾業界では生地の厚さを表す単位として浸透しています。

「oz」の記号で表記されていることも多いです。オリジナルTシャツを作るときは、商品詳細で生地の厚さをチェックしましょう。

薄手にしたいなら3~4オンスがおすすめ

一般的に「薄い」と感じるTシャツの厚さは、3〜4オンス程度です。軽量でサラリと着こなすことができ、夏のコーディネートに清涼感をプラスしてくれます。生地が薄い分柔らかで、乾きも速いです。シルエットが響きにくいので、重ね着にも適しています。

ただし、色や素材によっては下着などが透けてしまうことがあるので注意しましょう。またジャストサイズだと、ボディラインがはっきりしやすいのも特徴です。

6オンス以上は高級感が出る

一般的に「厚い」と感じるTシャツの厚さは、6オンス以上です。6オンス以上のTシャツは、「ヘビーウェイト」と呼ばれることもあります。生地にハリが出て型崩れしにくく、耐久性も高いです。

薄手のTシャツよりも高級感があり、特に綿の場合は良質なTシャツに見えます。白のTシャツでも透けにくく、ボディラインも目立ちません。

ただし薄手のTシャツと比べると、生地のゴワつきを感じてしまう人もいるでしょう。また、生地が硬くシワができやすいので、洗濯するときは注意が必要です。

生地の織り方による違い

生地の織り方は、生地の風合に大きく影響します。着心地や機能性にも影響するので、デザインをプリントするTシャツを選ぶときは、生地の織り方もチェックしてみましょう。代表的な生地の織り方には、以下のようなものがあります。

織り方の種類 特徴
天竺(メリヤス) ・平編みとも呼ばれる
・表の編み目が縦方向、裏の編み目が横方向
・横方向への伸縮性がある
スムース ・インターロック編みとも呼ばれる
・2つのゴム編みを裏合わせするため、両面が表編みになる
・伸縮性があるものの横方向へは伸びにくいので、型崩れしにくい
・なめらかな肌触り
ポリエステルメッシュ ・ポリエステル100%で作られたメッシュ生地
・表面の細かい凹凸により、サラッとした肌触りになる
・軽量で、速乾性に優れている
・スポーツウェアの素材としても人気
ハニカムメッシュ ・蜂の巣(ハニカム)状に編まれた生地
・速乾性・通気性に優れていて、爽やかな着心地
・程良い厚みがあり、吸汗性も高い
ワッフル ・お菓子のワッフルのような凹凸感のある生地
・肌に触れる面積が小さく、汗をかいてもベタつきにくい
・伸縮性に優れている
・保温性も高く、寝具に使われることも多い
リブ ・フライス編みやゴム編みとも呼ばれる
・横方向への伸縮性が高く、フィット感が高い
・生地表面に縦方向の筋がある
・Tシャツの首回りに使われていることも多い

オリジナルTシャツの定番は天竺(メリヤス)

さまざまな生地の織り方を紹介しましたが、オリジナルTシャツの定番は天竺(メリヤス)です。ニットやトレーナーにも多く用いられます。

天竺は、縦の糸と横の糸が1本ずつ交互に編まれているため、糸同士がしっかり絡まり、頑丈な生地になります。それでいて軽量に仕上がる織り方なので、市販のTシャツでも人気です。サラッとした肌触りで通気性が高く、放湿性も高いため、熱気がこもりにくく快適に着こなせます。

糸の種類による違い

使用されている糸の種類もTシャツの生地に影響します。6オンス以上のヘビーウェイトTシャツは一般的に生地がゴワつきやすいですが、糸の種類にこだわることで、ゴワつきを抑えることができます。糸の種類と特徴を見てみましょう。

糸の種類 特徴
カード糸 最もベーシックな糸で、糸を作る際に余分な繊維を取り除く「カーディング」という工程を経るため、カード糸と呼ばれます。
あまり光沢がなく、カード糸で織られた生地は硬めでしっかりとしたラフな風合に仕上がります。
コーマ糸 コーマ糸は、カーディング工程の後に「コーミング」という工程を経て作られる糸です。より多くの余分な繊維を取り除き、毛羽立ちの少ない質の高い糸に仕上がります。
コーマ糸で織られた生地は、光沢があり、柔らかな風合に仕上がるのが特徴です。
セミコーマ糸 カード糸とコーマ糸の中間のグレードに当たるのがセミコーマ糸です。コーマ糸と同じようにカーディングとコーミングの工程を経て作られますが、コーマ糸より取り除く余分な繊維が少なくなります。
カード糸よりは毛羽立たず柔らかで、コーマ糸よりもラフな風合になります。

【用途別】おすすめのオリジナルTシャツ

こだわりのデザインをプリントするTシャツは、用途に合わせて生地感を選びましょう。普段使い用・スポーツ用・イベント用の3つの用途別におすすめのオリジナルTシャツを紹介します。

デイリーに着たい!普段使い用Tシャツ

普段使い用のオリジナルTシャツを作るなら、トレンド感のシルエットや、質の良いTシャツがおすすめです。

ユナイテッドアスレの「マグナムウェイトビッグシルエットTシャツ」はトレンドのビッグシルエットです。9.1オンスのシャリ感がある厚手の生地で、高級感も抜群です。ヴィンテージナチュラル・アシッドカーキ・アシッドブルーなど、人気のアースカラーもあります。

トラスの「ナローボーダーTシャツ」は、綿100%でスリムなシルエットです。白いリブ編みのTシャツで、爽やかな着こなしができます。ワンポイントのプリントでさりげなく個性をプラスすると、おしゃれなオリジナルTシャツになります。

動きやすさを重視したい!スポーツ用Tシャツ

たくさん汗をかくスポーツシーンでは、速乾性があり、動きやすいTシャツがおすすめです。

グリマーの「4.4オンス ドライTシャツ」は、速乾性と吸汗性に優れており、汗をかいてもベタつきません。4.4オンスと軽量なので、ハードなスポーツをするときにもぴったりです。カラー展開も豊富で部活やサークルのチームTシャツにも人気です。

着心地にこだわりたい方はユナイテッドアスレの「4.7オンス ドライシルキータッチTシャツ(ローブリード)」をおすすめします。なめらかな肌触りで柔らかく、ストレスフリーな着心地で快適に過ごせます。もちろん速乾性や吸汗性にも優れています。UVカット率98%なので、紫外線から肌を守ってくれます。

コスパも◎イベント用Tシャツ

イベント用にオリジナルTシャツを作るときは、コストの制約があるかもしれません。コストと生地の質を両立できるTシャツを選びましょう。

トラスの〈ヘビーウェイトTシャツ〉は、リーズナブルな価格ながら綿100%の優しい肌触りで5.6オンスの程良い厚みがあるTシャツです。スタンダードなシルエットなので、誰が着てもバランス良く着こなせます。

ユナイテッドアスレ〈4.0オンス プロモーションTシャツ〉もコスパの良い薄手の綿100%Tシャツです。首回りにはダブルステッチを採用し、伸びにくく丈夫なのが特徴です。

まとめ

本記事では、生地の良いオリジナルTシャツの選び方を紹介しました。生地の質にこだわれば、高品質なオリジナルTシャツを作ることができ、おしゃれで耐久性の高いTシャツが作れます。オリジナルTシャツを作るときは、生地の素材や厚さ、糸の種類などのポイントを押さえて選んでみましょう。

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