誰でも簡単にオリジナルTシャツの製作や販売ができるようになり、副業として始める方や興味を持つ方が増えています。一方、販売を始めてみたものの「おしゃれなオリジナルTシャツを作ったのに売れない」という悩みを抱えている方も多いです。
オリジナルTシャツが売れないのは、どうしてなのでしょうか。
本記事では、オリジナルTシャツが売れない理由や、売るために必要な対策とコツをご紹介します。すでにオリジナルTシャツの販売を行っている方はもちろん、これから始めたいと考えている方もチェックしておきたいポイントです。この記事を参考にして、ご自身のセンスを活かしたオリジナルTシャツで売上を作りましょう。
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オリジナルTシャツ販売の魅力とリスク
オリジナルTシャツ販売には、以下のような魅力があります。
- 副業になる
- 自分のセンスを活かして収入が得られる
- ヒットすれば少ない労力で稼げる
- 初期投資がほとんど必要ない
ファッションが好きな方であれば、一度は「自分のブランドを持ちたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。オリジナルTシャツ販売は、簡単に自分のブランドを持つことができます。またそれを副業にして収入を得られるチャンスがあります。
ただしどれだけ素敵なオリジナルTシャツを製作しても、きちんと販売戦略を考えていなければ「せっかく作っても全く売れない」というリスクもあります。
リスクをできるだけ抑えるには、最初のうちは比較的コストが低いネットショップ(EC)で販売を始めることがおすすめです。
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オリジナルTシャツが売れない理由
リスクやコストを抑え、いざネットショップを始めても「やっぱり売れない」ということは起こり得ます。売れなければ「在庫を抱える」「赤字になる」などの問題が発生してしまうため、できるだけ対策を練っておきたいものです。
適切な対策を行うためにも、まずはオリジナルTシャツが売れなくなってしまう理由を知っておきましょう。複数の理由が絡み合っている可能性もあるので、実際の商品を想像して、多角的に分析することが大切です。
デザインの魅力が伝わっていない
基本的なことですが、ユーザーが魅力的だと感じなければ、オリジナルTシャツは売れません。
センスを活かしたオリジナルTシャツを販売しようとすると、どうしても作り手の好みのデザインに偏ってしまいがちです。どんなにこだわったデザインでも、ユーザーが「欲しい」と思えるデザインでなければ、購入意欲を引き出すことはできません。ユーザーにとって魅力的だと感じられるポイントを把握した上で、創意工夫をこらすことが大切です。
また、魅力を感じてもらえるはずのデザインでも、アピールが十分でなければなかなか興味を持ってもらえません。魅力を効果的にわかりやすく伝えることも大切です。
価格設定が適切でない
ユーザーの購入意欲を掻き立てるオリジナルTシャツであっても、価格を知って「高すぎる」と感じてしまうようでは売れません。価格設定はオリジナルTシャツの売れ行きを左右する重要な要素です。購入してもらうには、相場を考慮した価格設定が重要です。
相場よりも高く設定する場合は、それに応じた理由が必要になります。例えば高品質なTシャツを使用して作成したオリジナルTシャツであれば、どうしても価格が上がってしまいます。
その場合はしっかりとTシャツ素材の魅力を伝え、着心地や肌触りなどをアピールすることで売れる可能性があります。
どんなにこだわったポイントであっても、ユーザーに刺さるメリットを伝えることができなければ購入意欲を高めることができませんので、うまく伝えることが重要です。
購入手段の選択肢が不足している
購入手段の選択肢が少なすぎる場合、せっかく買いたいと思ってくれたユーザーがいても購入できないという事態になります。このようにターゲットとするユーザーにとって購入しやすい決済方法がなければ、売れ行きが悪くなってしまいます。
ネットショップの購入手段は、一番シェアが大きいのがクレジットカード決済です。次いでID決済、銀行振り込みなどがメジャーといえるでしょう。その他バーコード決済や交通系ICカード決済など、近年さまざまな決済方法が増えています。
クレジットカード決済のみの店舗と複数の決済方法を設定している店舗を比べると、当然後者の方がより多くのユーザーに購入してもらいやすくなります。購入手段の選択肢が少なければ、同じECモールに出店した場合でも、商品が売れるチャンスが減ってしまう可能性があります。
集客や宣伝が適切でない
集客や宣伝が適切にできていないことも、オリジナルTシャツの売れ行きに影響します。先述した3点についてしっかりと配慮していても、その商品を知ってもらわないことには購入してもらえません。つまり「ただECモールに出店しただけ」「アクセスが少ない自分のブログで紹介しただけ」では、商品を認知してもらうことは難しいのです。
オリジナルTシャツを販売したければ、ターゲット層を考慮した上で、適切な集客・宣伝をしなければなりません。効果的な集客・宣伝方法を考え、商品を多くの人に知ってもらう工夫をしましょう。
オリジナルTシャツを売るための対策とコツ
前述したオリジナルTシャツが売れない理由の中から当てはまるものを見極め、理由に応じた対策をすれば、商品が売れやすくなります。
- デザインの魅力を伝える工夫をする
- 価格設定を見直す
- 販売方法や決済方法の選択肢を見直す
- 集客や宣伝に力を入れる
この4点について、重要視したいコツを見ていきましょう。
デザインの魅力を伝えるコツ
デザインの魅力を伝える主なコツを3つご紹介します。
トレンドを意識したデザインにする
オリジナルTシャツは、日常的に着用したいアイテムです。ユーザーにとって魅力的なデザインにするには、トレンドを意識した上で、自身のセンスを活かすようにしてください。
特にファッション専門のECモールでTシャツを購入するユーザーの多くは、ファッション好きでトレンドに敏感です。トレンドを意識したオリジナルTシャツならコーディネートに取り入れやすいので、購入意欲を引き出しやすくなるでしょう。
素材や品質、シルエットをアピールする
素材・品質にこだわったのであればそれをアピールしましょう。着心地のいい素材や長く愛用できる高い品質は、ユーザーにとって大きな魅力になり得ます。
また、Tシャツのシルエットをアピールすることも効果的です。着用した写真を用意してシルエットの美しさを知ってもらうことで、イメージしやすく興味を持ってくれるユーザーを増やせるでしょう。シルエットにもトレンドがあり、2023年現在ではビッグシルエットやオーバーサイズのシルエットが人気です。
カラー・サイズ展開を増やす
色の好みは人それぞれです。一色展開の場合「デザインは好きだけど、この色が好きじゃない」というユーザーも出てくるでしょう。まずはベーシックな色を基本として、カラー展開を考えてみてはいかがでしょうか。またサイズ展開を広げることで、さまざまな体型のユーザーに選んでもらえます。
ただしオリジナルTシャツ作成において、カラーやサイズは、バリエーションを増やせば増やすほどコストがかかります。むやみに増やすのではなく、無理がない範囲で検討しましょう。
価格設定のコツ
オリジナルTシャツの販売価格相場は、2,500〜3,000円程度です。価格を決める上で抑えておきたいポイントをご紹介します。
ライバルブランドや類似商品の価格を参考にする
価格を決める前に、ライバルブランドや類似商品の価格帯を調べてみましょう。ここでいうライバルブランドとは、ターゲット層が同じTシャツの販売者です。
ライバルブランドや類似商品の価格帯を大きく上回る価格にしてしまうと、売れる可能性が低くなってしまいます。とはいえ安くしすぎて利益が少なすぎることになっては元も子もありません。相場から大きくかけ離れず、見比べられても遜色のない価格設定を検討しましょう。
原価を下げる方法を模索する
原価とは、オリジナルTシャツの生産にかかる価格のことです。原価を安く抑えられれば、同じ価格で販売するTシャツでも1枚あたりの利益を増やせます。利益を圧迫しない範囲で販売価格を下げて、ユーザーが購入しやすくするのも一つの手です。
原価を左右する主な要素は以下の5点です。
- Tシャツ本体の値段
- プリント方法
- プリントの色数
- プリント箇所の数
- 一度に製作するオリジナルTシャツの枚数
品質やデザインにこだわりすぎると、Tシャツ本体の値段が高くなりやすいです。多くの色で多くの箇所へプリントするほど高くなります。
また1度に1枚発注するのか、100枚発注するのかでも原価は変わってきます。一般的にTシャツは、一度にたくさん発注すると一枚当たりの原価が下がります。売れ残りリスクが最小限になる範囲で、ある程度の枚数をまとめて発注すると良いでしょう。
販売方法や決済方法の選択肢を見直す際のコツ
販売方法は主に「ECサイトを作成する」「ECモールなどに出店する」の2つが考えられます。それぞれのメリット・デメリットや出店コストを踏まえて、自分に合った販売方法を決めることが大切です。
販売方法や決済方法の選択肢を見直す上で知っておきたい、ECサイトを作成する場合とECモールに出店する場合のメリット・デメリットをご紹介します。
ECサイトを作成する場合
自分でECサイトを作成する大きなメリットは、自由にデザインできる点です。コンセプトに合わせたデザインにできるため、ブランドイメージをアピールしやすくなります。直接顧客と接点を持てるため、顧客情報をマーケティングに活用することも可能です。ECモールのような出店料が必用ないため、利益率を高められます。
さらには自由に決済方法を選択できる点も大きなメリットです。複数の決済方法を自分たちで管理するのは大変なので、決済代行サービスを利用するのが一般的です。さまざまな決済代行会社のサービスがあるので、運用コストを考えた上で、ターゲット層に合った決済代行会社を選びましょう。
デメリットは、ECサイトを立ち上げただけでは集客が難しい点です。Web広告やSEOの知識を身につけ、Webサイトを育てていく必要があるため、ユーザーに認知されるまでに時間がかかります。Webサイトを日々管理する必要もあるので、運用者への負担は大きくなるでしょう。かといって管理を外部に委託するとなると、ある程度まとまった初期費用・維持費用が必要です。
ECモールに出店する場合
ECモールにはさまざまなサービスがあり、サービスごとに特徴があります。ECモールに出店する場合は、サービス内容や選択できる決済方法の種類を比較して、自分に合ったものを選びましょう。
ECモール自体の認知度・信頼度が高ければ、比較的集客がしやすくなります。モール内の関連商品から自分の商品を見つけてもらえる可能性もあり、売上に繋げやすくなります。多くの場合指定されたプラットフォームを使用するため、Webサイトを1から立ち上げる必要がなく、管理の負担も軽減できます。
デメリットとして、ECモールに出店する場合は出店料や販売時の手数料がかかるため、ECサイトを作成する場合と比べると利益率は下がってしまうでしょう。同じECモールに出店しているライバルブランドとの価格競争も起こりやすいです。完全には自由なサイトデザインにできないため、自分たちでECサイトを作る場合と比べ、ブランディングがしづらい可能性もあります。また、顧客情報はあくまでもECモールが所有するものとなるため、顧客情報を元にしたマーケティングを自由に行うことはできません。
集客や宣伝のコツ
自分が作ったオリジナルTシャツを広く知ってもらうには、集客・宣伝にも工夫が必要です。
ターゲットを明確にする
適切な集客や宣伝をするためにはターゲットの見直しをして、明確にしましょう。集客や宣伝に時間や手間をかけても、その商品を必要とするユーザーに届く方法でなければ、思うような効果は得られません。
大まかに「男性向け」「20代向け」と決めるだけではなく「高級感を求める30代の男性向け」「オーガニックな暮らしをする20代女性向け」など、具体的なターゲット像を想像できるレベルで設定することが大切です。
SNSを活用する
今の時代、集客や宣伝にSNSを使わない手はありません。SNSを使えば、たくさんの写真や動画を使ってオリジナルTシャツを宣伝できます。基本的には無料で使えるツールなので、コストもかかりません。ブランディングやファン作りにも効果的です。
ただし、アカウントを作って投稿するだけでは、ターゲットに商品やブランドを認知してもらうことはできません。投稿頻度を上げたり、プレゼント企画を実施したりと、アカウントを育てる努力も必要です。予算がある場合は有料のSNS広告を出すことも検討してみるとよいでしょう。
インフルエンサーマーケティングを行う
インフルエンサーマーケティングとは、フォロワーをたくさん抱えているSNSユーザー「インフルエンサー」の影響力を使ったマーケティングのことです。
代表的な手法として、彼らのアカウントの投稿の中で、商品を宣伝してもらう方法が挙げられます。商品やブランドのターゲットに当たるフォロワーを多く抱えているインフルエンサーに依頼すれば、効果的な宣伝が可能です。自分たちのアカウントへの流入も期待でき、ブランドの認知度アップにもつながるでしょう。
まとめ
本記事ではオリジナルTシャツが売れない理由と、売るために必要な考え方、対策のコツを詳しく紹介しました。オリジナルTシャツの販売は誰でも気軽に始めることできるからこそ、販売戦略をしっかり立てることが大切です。
すでに販売を開始していて、うまく利益が上がっていない方はしっかりと売れない理由を分析して、最適な対策を立てていきましょう。またこれから販売を考えている方は、今回ご紹介したポイントを参考にして、具体的な販売戦略を立ててみましょう。
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