5人に1人がやっている「推し活」とは?意味と活動内容を解説

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2021年の流行語大賞にノミネートされるなど、「推し活」という言葉の認知度が上がってきています。一口に推し活といっても、その活動内容はさまざまです。

そこで今回は推し活の概要や、推し活を楽しむためのオリジナルグッズを紹介します。推し活に興味はあるけど、よく分からないといった方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「推し活」とは?

「推し活」とは、自分のイチオシを決めて、応援する活動全般を指します。元々は、熱狂的なアイドルファンが自分の好きなアイドルを「推し」と呼んだことが、推し活の始まりです。

推しの対象は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

● 二次元のキャラクター
● 三次元の人物
● 人物以外

二次元のアニメ・ゲーム・漫画のキャラクターをはじめ、アイドル・俳優・声優・スポーツ選手・歴史上の偉人などの三次元の人物、さらには鉄道や建造物、動物といった人物以外と、推し活の対象は幅広いです。

作品を楽しむ方法もさまざま。雰囲気や世界観を楽しむ推し活もあり、ゲームやアニメなどのBGMやテーマソングを交響楽団の生演奏で楽しむコンサートイベント等も開催されています。

〇〇担、ヲタ活などとの違いについて

推し活と似た意味で使われる言葉に「〇〇担」や「ヲタ活」があります。それぞれの推し活との共通点や違いについて、紹介します。

〇〇担は、あるグループの中の自分が好きな人物や物を明言し、応援することを指す言葉です。「〇〇推し」とも言い、グループ全体を応援する場合は「箱推し」や「オール担」などといいます。

ヲタ活は、推しのイベントを楽しむ活動全般を指します。アイドルならの握手会やサイン会、コンサートなどが挙げられるでしょう。推し活との明確な区別はありません。

また、1990年代後半から2010年までに生まれた若い世代「Z世代」の間では、推し活のことを「推しごと(おしごと)」とも呼ぶ文化もあります。この言葉には、仕事のように日常の割合を大きく占める重要な活動という意味がかかっています。

推し活で得られるもの

推し活の活動は幅広く、さまざまな楽しみ方がありますが、得られるものには総じて共通するところがあります。具体的には、以下のようなものを得られます。

● 人生を豊かにする楽しみ
● 心身の癒やし
● 仕事や勉強・自分磨きのモチベーション
● 同じ趣味を持つ友達

推し活は、人生を豊かにしてくれる楽しみであり、実生活での身体的・精神的な疲れを癒してくれるものです。中には推しが存在するというだけで幸せな気持ちになれ、落ち込んでも嫌なことを乗り越えられたり、ストレスを軽減できたりする人もいます。

仕事や勉強を頑張る原動力にもなり、推し活をすることで、日々の生活にハリが出るでしょう。推しに会う時に恥ずかしくないようダイエットやおしゃれを頑張ったり、推しに見合った自分になるよう言動に気を付けたりする動機にもなり得ます。

また推し活は、同じ趣味を持つ友達が増えるきっかけにもなるでしょう。身に着けているグッズなどで推しが被っていることを知り、共通の話題で盛り上がって仲良くなるようなケースもあるようです。

具体的な推し活の方法

推し活にはさまざまな活動があります。ここでは具体的な推し活の方法をご紹介します。

● 推しに会う(逢う)
● 推しに触れる
● 推しに染まる
● 推しを広める
● 推しを感じる

それぞれの推し活の方法を見ていきましょう。

推しに会う(逢う)

「推しに会いにいく(逢いにいく)」が推し活の代表的な方法として挙げられます。
実在する三次元の人物が推しの場合は「握手会やライブ・コンサートに行く」「推しゆかりの地を聖地巡礼する」「ファンレターやプレゼントを贈る」などです。

推しに会うために日程を調整したり、交通費がかかったりするなど労力は大きいですが、やはり推しを目の前にして盛り上がることが、推し活の醍醐味といえるでしょう。

「推しに会う」活動には、ライブやコンサート、映画、アニメなどの作品鑑賞も含まれます。特に二次元のキャラクターが推しの場合は、作品の鑑賞がメインです。また鉄道や建造物などの人物以外が推しなら、直接現場に行って、写真を撮ったり電車に乗ったり建物の中に入ったりする楽しみ方もあります。

推しに触れる

推しに触れることも立派な推し活です。「推しのグッズを買う」「グッズをコレクションにする」「写真や動画を観る」など、推しに触れる方法はいくつかあります。

グッズは通年で販売されているものもありますが、特定のイベント限定で販売されているものもあり、珍しいグッズを集めることを楽しんでいる人も居ます。また他の誰も持っていないような自作のオリジナルグッズを作るのも、推しに触れる楽しみ方の一つです。推しをイメージしたマグカップやオリジナルTシャツ、トートバック、マスクなどのオリジナルグッズを作れば、日常生活で推しに触れられます。

※オリジナルグッズを作る際は、著作権侵害に気を付ける必要があり公式のイラストや写真などを使って無断で作成することの無いよう注意しましょう。

推しに染まる

推しに染まるのも推し活のひとつ。「概念推し」などとも呼ばれています。例えば、服やネイル、アクセサリーなどを推しのイメージカラーに統一するなどです。

学校や仕事は、制服もしくはきちんとした格好で行かなければなりません。そういった場合でも、推しのイメージカラーのグッズを身にまとえば、公の場でも推しを常に感じられます。家具を推しのイメージカラーにすれば、日常生活で推しに囲まれている雰囲気を味わうこともできるでしょう。

推しのイメージカラーのものを揃えるだけでなく、推しと同じアイテムを持つ方法もあります。推しに染まれば、何気ない日常で推しを感じられます。

推しを広める

推しの良さを周囲に布教する、「推しを広める」活動も、推し活に含みます。推しを広めることができれば、同じ楽しみを共有できる人が増えて、より推し活が楽しくなるでしょう。また推しを応援するファンが増えれば増えるほど、推しの人気が高まり、長く活動してくれたり、コンテンツが長く続いたりする可能性が高まります。

推しの広め方にはいくつかありますが、SNSを使って推しの良さを発信する方法や、推しの自作オリジナルグッズを作り、SNSにアップする方法が一般的です。

身近に布教したい人が居る場合は、グッズを複数購入してその人に貸したり、コンサートやライブに誘ったりするケースもあるでしょう。初めて会う人に対して、自己紹介で推しを公言するといった方法もあります。

推しを感じる

「ひとり静かに推しのことを考える」「推しが生きていることに感謝する」のも推し活の方法です。具体的な行動を起こしていなくても、推しへの思いを馳せていれば、それは立派な推し活といえます。

日常生活の何気ない瞬間にも推しを感じるには、公式グッズなどを身の周りにおけるような人形や写真立て、キーホルダーなどもおすすめです。

推し活の世代別おすすめグッズ

推し活に年齢の垣根はありませんが、世代によってお財布事情や欲しくなるものは変わってくるでしょう。ここで、10代、20代、30~40代の世代別に、おすすめの推し活グッズを紹介します。

10代には手作りしやすい文具や缶バッジ、キーホルダー

Z世代とも呼ばれる10代は、学生のためお小遣いでやりくりしなければならない方も多く、予算がある程度限られます。そんな中でもおすすめなのが、同年代の友人にもおすすめしやすく、手作りもしやすい、文具や缶バッジ、キーホルダーといったグッズです。スクールバッグやペンケースなどに、推しにまつわる缶バッジやキーホルダーをつけることで、学校でも推し活ができます。推しの色や推しを連想させるイメージデザインのものにしてみるのも良いでしょう。

クラスメイトなど周りの人に推しの魅力を理解してもらう「布教」にも、推し活グッズは使えます。同じキャラやアイドルを推している友達と、お揃いのオリジナルグッズを作って、一緒に推し活をするのも良いですね。

20代には遠征に使えるバッグやモバイルグッズ

20代になると社会人として活躍している方も多く、10代よりも金銭的な余裕と身軽さがある方が増えるでしょう。学生の場合でも、アルバイトなどの制限が少なくなるはずです。

そのため20代は、推し活を活発に行いやすい年代と言えます。遠征してイベントに参加したり、聖地巡礼に行ったりするフットワークが軽く、人によっては海外に足を伸ばす方も居るでしょう。
そんな20代の推し活グッズには、移動時に活躍するバッグや、日常的に使えるモバイルグッズがおすすめです。

バッグは推しを前面に出したデザインも良いですが、メイクやファッションを自由に楽しむ方も多い20代なら、普段のファッションに合わせやすいものを選ぶのも良いでしょう。マイシュミの場合、カジュアルなファッションが多い方は キャンバスデイリートート、スポーティーなファッションが多い方はレギュラーキャンバスサコッシュなどが定番です。

30代~40代はライフスタイルに合ったグッズを

30代から40代は、結婚や子育てなどのライフイベントで忙しい方も多い世代です。環境が変化したタイミングで一度推し活から遠のき、子育てが落ち着いてから推し活を再開するという選択をする方もいます。中には子供と一緒に推し活を再開し、家族で推しを応援しているという方もいるのではないでしょうか。そんな30代から40代には、家で楽しめるオリジナルグッズがおすすめです。

オリジナルグッズを作る際の注意点

オリジナルグッズを作成する際は、著作権や肖像権について正しく理解しておきましょう。

著作権は作品を制作した人に与えられ、著作物によって利益や名声を得る権利と、他人に著作物を勝手に使用されない権利のことを指します。肖像権はすべての人が持つ、自分の見た目を無断で使用されないよう保護される権利のことです。

無許可で推しの写真や画像を使用した場合、著作権や肖像権を侵害するおそれがあります。そのためグッズ製作に使用したい場合は、権利元とコンタクトを取り、許可を得る必要があります。

オリジナルグッズを作って自分なりの推し活をしてみましょう

推し活は三次元の人物や二次元のキャラクター、そして人物以外の推しと呼ばれる自分のお気に入りを見つけ、応援する活動のことを指します。「推しに会う(逢う)」「推しに触れる」「推しに染まる」「推しを広める」「推しを感じる」と、さまざまな方法があり、独自性の高い推し活を楽しむには、自分でオリジナルグッズを作るのもおすすめです。

漫画やアニメなど原作のあるキャラクターグッズを無許可で作成することは著作権侵害となりますので、「著作権フリー」や「同人活動のみOK」など事前に確認を取っておくことを強く推奨します。

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